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09月10日(日)

書き忘れ

 前回の不定記の書き忘れ。

 須藤真澄「ナナカド町綺譚」へのツッコミ。ナナカド町って実際には「七角」じゃないではないか!(ナナカド町は☆のでっぱりを七つにした形をしています。つまり実際には七つの鋭角の他に、七つ鈍角が存在するのです。)

 …とはいえ、別に私はそんな重箱の隅をつついて間違いを指摘したいわけではありません。「ナナカド町綺譚」は、主人公「なのは」がナナカド町の七つの かどっこを巡る話、しかし実際には角はあと七つある…となると、あと七話描けるではないですか!

 そんなわけで、ナナカド町綺譚の続編を期待しております。とはいえもう10年以上経っているので難しいとは思いますが。

征こう、Google Trendsで 猫好きの彼方に

 私の周りには猫好きが少なく、少し寂しい思いをしています。絶望した!猫好きの少ない日本に絶望した!

 というわけで、Google先生に「猫好きの多い国」を訊いてみることにしました。といっても通常のGoogle検索でそんな国を発見するのは困難です。しかし数ヶ月前に公開された、特定の語での検索回数をグラフ化してくれる「Google Trends」を用いれば、「猫」でたくさんGoogle検索が行われている国、すなわち猫好きが多いと思われる国を発見できるかと思います。…というわけで早速やってみました。

 

・調べ方

 Google Trendsで、国を指定した上で 「cat,dog」をグラフ化させ(日本での例)、「cat」線の積分値 / 「dog」線の積分値を求める。その値を 日本の結果を100とした数値に変換したものを「相対猫好指数」と呼ぶ事とする。

 調べた国は、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オランダ、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、アメリカ、の19ヶ国。これらの国は、Google Trends の右上の地域指定ボックスの上位にある国のうち、データが揃っていると思われるものを選出した。(例えば韓国は、グラフを見る限りデータが明らかに揃っていないので含まれていない。)

 では、結果発表。(青い線がcat、赤がdog。)

 

猫好度 第19位 アメリカ

猫度犬度相対猫好指数
223284648547

 メロディックメタルの良さを解さない国は 猫の素晴らしさも解さないのです。一生ハンバーガーでも食べていればいいのです。

 

猫好度 第18位 カナダ

猫度犬度相対猫好指数
328675439960

 Cryptopsy が嫌いになりそうです…

 

猫好度 第17位 オーストラリア

猫度犬度相対猫好指数
323945149161

 オーストラリアか…何かメタルバンドあっただろうか… ちなみに、オーストラリアなのだから 猫や犬より圧倒的にコアラやカンガルーが人気に違いないと思ったのですが、そうでもありませんでした。

 

猫好度 第16位 イギリス

猫度犬度相対猫好指数
326265027463

 イギリスは ヒマラヤンやスコティッシュ・フォールドの原産国だから猫好だと思ったのに。裏切られたよまったく!

 

猫好度 第15位 シンガポール

猫度犬度相対猫好指数
223153104970.6

 そ、そんな!シンガポールといったらネコドラくんなのに!

 

猫好度 第14位 ベルギー

猫度犬度相対猫好指数
284763955870.7

 ベルギーというと…Emethとかがいますね、聴いたことは無いですが。しかしどうしてメタルの話ばかりしてるんだ私は。

 

猫好度 第13位 中国

猫度犬度相対猫好指数
280693683574

 問題は、猫にしろ犬にしろ この何%が「食料」としての検索なのか?という事。

 

猫好度 第12位 デンマーク

猫度犬度相対猫好指数
229783000075

 デンマークと言ったら Royal Huntですね。

 

猫好度 第11位 オランダ

猫度犬度相対猫好指数
407224863482

 オランダ…うーむそこそこ有名なメタルバンドがあったような… この記事の趣旨からどんどん離れていってる事は無視して下さい。

 

猫好度 第10位 ブラジル

猫度犬度相対猫好指数
284623325784

 折り返し地点の第10位は、炎の女神ANGRAを擁するブラジルでした。

 

猫好度 第9位 スウェーデン

猫度犬度相対猫好指数
368604142887

 折り返し地点を過ぎた途端にメタルの人気な国が続々出てくるとは、やはりメタル好きと猫好きには明確な相関関係がありますねッ!ねッ!

 

猫好度 第8位 イタリア

猫度犬度相対猫好指数
378954213388

 シンフォニックメタルの王 Rhapsodyを産んだ地、イタリア。やはりメタル好きと猫(ry

 

猫好度 第7位 スイス

猫度犬度相対猫好指数
377664078290

 スイス…スイスのメタルバンドは……まぁあれですね、どんな法則にも例外は付き物ですね。

 

猫好度 第6位 フランス

猫度犬度相対猫好指数
367593798695

 フランスは近年 良メタルバンドを輩出していますね。やはり例外はあれどメタル好きと(ry

 

猫好度 第5位 日本

猫度犬度相対猫好指数
3045929901100

 なんだかんだ言って日本はやっぱり猫好きなのね。

 ちなみに「猫」を日本で一番検索しているのは広島らしい…怖い顔したニイちゃんが「ワシ猫好きじゃけんのう」とか言いつつ(怖い顔のまま)猫を可愛がっている光景が頭に浮かびました。

 

猫好度 第4位 フィンランド

猫度犬度相対猫好指数
2972226540109

 聖地と言ってよいほどに良メタルバンドを数々輩出しているフィンランド。やはりメ(ry

 

猫好度 第3位 スペイン

猫度犬度相対猫好指数
4296736196116

 スペイン…まぁ例外は(ry

 追記:すいません、例外とか書いてしまいましたが、DARK MOORやMAGO DE OZがいましたね。やはりメタルと(ry わっはさん、掲示板でのご指摘ありがとうございました。

 

猫好度 第2位 ドイツ

猫度犬度相対猫好指数
4606236687123

 ほらほらやはりメタ(ry ドイツは良メタルバンドは多いし どうやら猫好も多いようだし、実に素晴らしい国ですね。あとは臓物次第でドイツへの移住を検討しようと思います。

 

猫好度 第1位 オーストリア

猫度犬度相対猫好指数
3544522679153

 なんと第1位をかっさらったのは正直言ってすっかり存在を忘れていたオーストリア。しかも相対猫好指数は驚きの150越え。…まぁメタルバンドの数は少ないですが EDENBRIDGEとかいますし、やはりメ(ry

 

 結論。メタル好きの多い国は猫好きも多いよ!たぶん。

余談。

 当初はグラフ分析用のスクリプトを Ruby + PureImage で作ろうとしたのですが、Google Trendsが吐いた画像をPureImageで読み込むと 画像がおかしくなってしまったため、急遽 Python + PILで製作しました。

 Pythonは今回初めて使いました。以前から気になってはいたので これを機に使い始めようかとも思いましたが、Ruby陣営がこんな素敵なインタビュー、というか写真を公開しているため、Rubyも捨て切れません。(そんな理由で言語を選ぶなというツッコミは禁止。)かといって両方使っていると混乱するし…さてどうしたものか。

 それから、サンボマスタージェネレータを参考にCGI化しようかとも思いましたが 無料レンタルサーバに置くには重すぎるので諦めます。誰か代わりにやってください、というかそもそもGoogle Trends自体になぜ数値化する機能が無いんでしょう。

 追記:「重すぎるので諦めます」と書きましたが、よく考えたらPILが無いのでそれ以前の問題ですね。PureImageなら同じディレクトリに入れるだけでいいのでその点問題無いのですけど。

09月24日(日)

よし 今日は特別だ「グロテスク」 ブチ込んでやるわい

 飼い猫が雀を狩ってきたので、What Jeff Killedに対抗して(というか、パクって)写真を公開してみます。言うまでもなくグロ注意。

 What My Cat Killed

09月30日(土)

[HM]ヴァイキング・メタル・ラン

 突然ですが「ONE PIECE」は相変わらず大人気ですね。史上最速で売り上げ総数一億冊を突破するは、アニメ・映画・ゲーム化されるは、画集は出るは、とどまるところを知りません。

 ですが一つ許せないことがあります。アニメのオープニングやエンディングのテーマがヴァイキングメタルではないことです。映画版主題歌は知りませんがきっとヴァイキングメタルではないでしょう…海賊物だというのにヴァイキングメタルを使わず何が海賊物かと。そんなものは片手落ちと言わざるを得ません。…ああ もしかして赤髪のシャンクスが片手落ちなのと掛けているわけですか、なるほど納得…できません。

 まぁとにかくいつの日かヴァイキングメタルが使われるよう、アニメスタッフに対し抗議の電波を送り続けています。

 ところでヴァイキングメタルとはなんぞか知らない方も多いと思いますので説明しますと、非常におおまかに言えば以下のような音楽です。

  • しょっちゅう「ヘイ!」とか「ハイハイ!」とかけ声が入る。
  • 突然 合戦の音とかが挿入される。
  • メンバー写真でみんな斧とか剣とか持ってる。そして何故か血塗れだったりする。
  • 聴いているうちに自分も斧が欲しくなる。
  • オーディンを崇拝し始める。

 ただし、上の特徴を含むものでもヴァイキングメタルではないものがある点にご注意下さい。例えば「さくらんぼキッス」には「ハイハイ!」というかけ声がありますが、これはヴァイキングメタルではありません。この辺は初心者が非常に間違えやすい点ですのでご注意下さい。また、さくらんぼキッスは大変危険な音楽です。この曲を使ったFlashを作ったりすると、三日三晩耳から離れなくなる、メタルの話をしていたはずが突然さくらんぼキッスの話を始めてしまう等の症状が出ますので、用法用量を守ってお聴き下さい。

 さくらんぼキッスの話はいい加減にして真面目に説明しますと、ヴァイキングメタルが生まれたのは ノルウェーやフィンランドなどの北欧、かつてあった土着宗教やヴァイキングの文化が キリスト教によって破壊された歴史を持つ国々です。こうした過去の恨みから、キリスト教を音楽的に(そしてバンドによっては実力行使でも)否定しようとするのが所謂「ブラックメタル」ですが、それに対して「土着文化の破壊者(キリスト教)を否定するのではなく、土着文化を復活させよう」という考えから始まったのが、この「ヴァイキングメタル」なのです。両者の根は同じではありますが、そこから負の方向へ向かったのがブラックメタルであり、そして正の方向へ向かったのがヴァイキングメタルなのです。

 こうした理由からヴァイキングメタルバンドは、ヴァイキングについてや、オーディンやトールなどの北欧神話をモチーフにした詞を書いています。そしてメロディー的には、元々ブラックメタルの中から出てきただけあって ブラックメタルに近い物(というか、初期は本当にブラックメタルそのもの)であり 違いを説明しにくいですが、感覚的には「ブラックメタルが持っていた『邪悪さ』を『勇猛さ』に変えた」ような感じと思って下さい。

 では、そんなヴァイキングメタルの代表を紹介。

 

KING OF THE DISTANT FOREST KING OF THE DISTANT FOREST』 CD
MITHOTYN
枚数:1 枚

--内容(「CDジャーナル」データベースより)--
SOUNDHOLICから3rdアルバム「ギャザード・アラウンド・ジ・オーケン・テーブル」にて本邦デビューを果たし、国内のデスブラック・メタルのファンから絶大な支持を得たスウェーデンのヴァイキングメタル・バンド、ミソティン。その彼らが何と解散していたことが急遽判明! そこで解散を惜しみ過去の2作品(どちらも現在入手困難)をリリース! どちらもBURRN誌の輸入盤レヴューにおいてファースト82点、セカンド83点と高得点をあげている保証付き!! さらに今回うれしー特典付き!!(インベイジョン・レコードのサンプラーCD付!)という訳で残念ながら解散となってしまいましたが、ミソティンの全貌を今回のこの2タイトルで多くのファンに知っていただければうれしーかぎりです!!

 ヴァイキングメタル未聴の方にオススメしたいのが、多分一番ヴァイキングメタルらしいメロディーを聴かせてくれるヴァイキングメタルバンド、MITHOTYNの2nd「king of the distant forest」。アルバム全体を見れば 3rdにして悲しきラストアルバム「gathered around the oaken table」の方が良いと思うのですが、この2ndの1曲目のタイトルチューンが…というか1曲目のイントロが素晴らしくヴァイキングしてるので、ヴァイキングメタルを初めて聴くなら このイントロにガツンと殴られて下さい。これで燃えない人は戦士ではありませんので斧でガツンと自害して下さい。

 

Ensiferum Ensiferum』 CD
Ensiferum
枚数:1 枚

Melodic Viking metal from Finland from Spikefarm Records.Includes the bonus track 'Goblin's Dance'.

 MITHOTYNが「ヴァイキングメタルらしいメロディー」を教えてくれるバンドであるなら、このEnsiferumは「ヴァイキングメタルらしいノリ」というものを教えてくれるバンドであると思います。

 この 1stアルバムの注目曲は、#4「Guardians Of Fate」。「運命の守護者」。もうタイトルだけでお腹いっぱいになりそうな曲です。イントロは残念ながら MITHTYNの上記曲の方が遥かに格好いい、というかこの曲のイントロはかなり格好悪い部類に入りますが、10数秒待てば素晴らしいメロディが始まります。…が、このメロディだけで「ふーんいい曲だね」などと思ってはいけません。この曲の神髄は、2:39〜2:51の僅か12秒間に集約されています。

ウォーーオーオーオーー ウォーオーーオーオオオー
ウォーーオーオーオーー ウォーオーーオーオオオー
ハイ!ハイ!ハイ!

これがヴァイキングメタルです!解りましたか?解らない?斧で自害して下さい。

 

神々の紋章 神々の紋章』 CD
エクリブリウム
徳間ジャパンコミュニケーションズ
発売日:2005/05/25, 枚数:1 枚

--内容(「CDジャーナル」データベースより)--
ドイツ出身のメロディック・ヴァイキング・メタル・バンドのデビュー作。聴き手を圧倒するような勇壮なメロディとスピードが魅力。古き良きジャーマン色も強く、日本人好みのサウンドに仕上がっている。

 ドイツの新星ヴァイキングメタルバンド、Equilibriumの1st「神々の紋章(Turis Fratyr)」。ゲルマン神話をモチーフにしているので(一応ゲルマン神話は北欧神話に含まれるそうですが)、狭義ではヴァイキングメタルではないかもしれません。ですが、だからといってはヴァイキングメタルではない、と決めつけてしまうのは早計です。

 このバンドが日本で有名になったのは、間違い無く 日本一のヴァイキングメタル紹介サイトCHARIOT OF POWERの力戦車さんのレビューによるものでしょう。すると、Equilibriumはその感謝の意を込めてか、1stに力戦車さんの本名をタイトルに冠した歌を作りました。(1stの国内版に曲名変わってますけど収録されています。)…海を越えた漢の友情、これはまさにヴァイキングです。というわけで Equilibriumは確実にヴァイキングメタルです。そう決めました。

 どれも実に素晴らしい曲揃いですが、#5「雷鳴轟く大地(Windars Hallen)」#9「北欧神話(Nordheim)」#11「誇り高き英雄伝説(Tote Heldensagen)」あたりはもう神憑っていると言って良いくらいの名曲です。もうメンバーの後ろにゲルマン神話の神々が見えるようです。むしろもう見えてきた気がします。あと何度か聴けば完全に見えると思います。もしこのサイトの更新が途絶えたら、ゲルマン神話の世界に入ってしまったと思って下さい。


ゲルマン神話の世界に行ってしまった猫重の図

 

ウィンターサン ウィンターサン』 CD
ウィンターサン
枚数:1 枚

--内容(「CDジャーナル」データベースより)--
フィンランドから登場したメロディック・デス・メタルの大型新人、ウィンターサンのアルバム。高度な演奏テクニックと、緩急織り交ぜた美旋律を怒涛のごとく繰り出すサウンドが素晴らしい。

 元Ensiferumのヤリ・マーエンパーが、「カイ:Dr、ヤリ:Vo,Gt,Ba,Key」という強行メンバー(というか殆どソロプロジェクト)で立ち上げたバンドです。本当はヴァイキングメタルではない気もしますが、聴いていると雪景色が見えてくるので これは確実にヴァイキングメタルです。そう決めました。

 そんなわけでヴァイキングメタル色は薄めで 殆どメロデスですが、逆に言えばヴァイキングメタル初心者でも聴きやすいと思います。

 ちなみに今年、スキーへ行って「雪の降る中 #2『Winter Madness』を聴きながら滑る」という最高に馬鹿な真似をしてきました。素晴らしい体験でありましたが、危険なので良い子は真似しないで下さい。良い大人も真似しないで下さい。馬鹿な人だけ真似して下さい。

 

バトル・メタル バトル・メタル』 CD
チュリサス
枚数:1 枚

--内容(「CDジャーナル」データベースより)--
{フィンランド発のヴァイキング・メタル!?}その完全無欠のヴァイキング魂を前面に出した楽曲、格好などが相俟って期待がパンパンに膨らんでいたチュリサスの待望のデビュー・アルバム。

 突然ですが、「気合いの入ったヴァイキングメタル」を簡単に見つける裏ワザがあります。今 伊藤家の食卓にこの裏ワザを送ろうか悩んでいるところですが、それはさておき その裏ワザとは「メンバー写真を見る」ことです。気合いの入ったヴァイキングメタルは、多くの場合メンバー写真での格好にも気を使うものです。

 まず第一に、服装です。民族衣装を着ているかをチェックしましょう。しかし、服装だけでは気合いは充分ではありません。第二に、武器です。ちゃんとメンバー写真で武器を持っているかチェックしましょう。武器を持っているヴァイキングメタルバンドは、間違いなく気合い入っています。前述のMITHOTYNもちゃんと民族衣装+武器装備しています。斧を持ったステファン様が素敵すぎます。

 しかし、究極を目指すなら民族衣装+武器装備だけでは足りません。それは、ポーズとシチュエーションです。たとえ民族衣装+武器装備であっても、ただ突っ立っているだけでは 単なるコスプレ写真と言えます。せっかく武器を持っているのですから、最低でも「構え」のポーズを取って欲しいところです。そしてできれば、実際に武器を使っているシチュエーションであって欲しいものです。

 そんなわけで、メンバー写真が非常に気合い入っているヴァイキング馬鹿の代表が、フィンランドのバトル全開ヴァイキングメタルバンド「TURISAS」です。そのまんまなタイトルの1st「BATTLE METAL」でのメンバー写真は以下の通り。

  • メンバー集合写真は、武器を構えて船から飛び出したシーン。
  • ウォーロード(Vo)は、敵兵を剣で刺し殺したシーン。
  • アンティ(Key)は、敵兵を棍棒で殴り殺したシーン。滅多打ちであったそうな。
  • ユッシ(Gu)は、敵兵に目潰し?をしているシーン。
  • テュード(Dr)は、敵兵を鎖で絞殺しようとしているシーン。
  • ゲオルグ(Gu)は、敵兵に棍棒でトドメの一撃を加えようとしているシーン。アンティと被っていて可哀想。

 ただし、「気合いが入っていれば、必ず格好に気を使う」=「格好に気を使っていなければ 気合いが入っていない」という逆は成り立たないことと、気合い入っているからといって 良い音楽とは限らないことには注意して下さい。TURISASは…うん、#3はいい曲ですからいいんじゃないですか?それに正直、CD聴く前に メンバー写真だけで元は取れたと思いましたし。

 音楽的にどんな感じか知りたい人は、YouTubeにあったPVを見て下さい。PVと言っても ファンが「Braveheart」という映画の映像を編集して作った非公式の物なのですが、これが見事なくらいハマっています。某所ではこれを本物のPVと思ってしまった人が何人も見受けられました。

 ところでそのYouTubeの動画にsong is bad -.-とかコメント付けた輩は アンティに棍棒で滅多打ちにされるがいいと思います。

 

 ところでヴァイキングメタルと一口に言っても、実際には色々な小分類があります。そしてその分類法は人それぞれなのですが、私は勝手に「勇猛系」「渋み系」の二つに大きく分けたいと思います。

 勇猛系ヴァイキングメタルとは、今まで挙げたような ブラックメタルの激しさをまだ残しているものであり、自然と疾走曲が多く ブラックメタルを聴いたことがあるなら理解しやすい音楽です。 それに対して渋み系ヴァイキングメタルは、殆ど疾走しません。ひたすらスロー〜ミドルテンポで重厚なギターに民俗調を載せ、渋いメロディを聴かせてくれます。日本風の音楽に喩えて言うなら、勇猛系ヴァイキングメタルは「軍歌」、渋み系ヴァイキングメタルは「演歌」と言えるかもしれません。

 そんな演歌ばりに渋い、硬度と重量をかなり増加させて疾走感より叙情を目的とした玄人好みのあつかいにくすぎるバンドの代表格が、ヴァイキング「オーディン様万歳」メタルバンド、AMON AMARTHです。

フェイト・オブ・ノーンズ フェイト・オブ・ノーンズ』 CD
アモン・アマース
枚数:1 枚

--内容(「CDジャーナル」データベースより)--
92年に結成され、これまでに4枚のアルバムを発表しているスウェーデン出身のデス・メタル・バンド。すでにシーンの中核を担うバンドで、5枚目となるこのアルバムで日本デビュー。

 他のヴァイキングメタルのようなスピードも無ければ、このバンドの場合 直接的な民謡メロディーも殆どありません。かけ声もありません。合戦音もありません。なのにどうしてこんなに血がたぎるのか!

 最近出た6th「WITH ODIN ON OUR SIDE」も聴きましたが、この5thの方が 他のバンドでは聴けない「AMON AMARTH節」が強く出ていると思います。が、6thの方は初回限定版(まだ普通に売っている筈です。)に6曲入りボーナスCDが付いています。AMON AMARTHのアルバムは全体的に短いので、ボーナスCDを含めて丁度いいボリュームかもしれません。どちらを聴くかは御自由にどうぞ。でもどちらかは聴いて。

 

Voimasta Ja Kunniasta Voimasta Ja Kunniasta』 CD
Moonsorrow
枚数:1 枚

Epic & melodic heathen/Viking metal. Spinefarm Records.

 フィンランドの血塗れヴァイキングメタルバンド、MOONSORROWの2nd。僅か6曲、しかも#1はインストなので事実上5曲なのに 全部で48分という長曲揃い。(4thは5曲71分とその上行っていますが。)

 部分部分疾走する箇所もあり、その一つ #5の7:43からの展開は素晴らしいものがありますが、全体的に見れば 疾走感など殆ど存在しないと言ってよいCDです。

 正直に言うと、私は最初に聴いた時は全然良いと思えず、しばらくして聴き直してみても「部分部分良い箇所もあるけどなぁ」くらいにしか思えませんでした。それが様々なヴァイキングメタルを聴くようになってから 三度目の正直と思って聴き直したところ、これが吃驚 以前は全然価値を認められなかったCDが、まるでアヤ・エイジアのように脳揺らしまくり。もう聴いているうちにフィンランドの空と森と海が見えてくるようです。むしろ見えてきt(ry

 そんなわけで最初からは理解できないかもしれませんが、いつか理解できる時を信じて今のうちに入手して下さい。

 

 ところでヴァイキングメタルを日本に忠実に持ち込むと、ヴァイキングと北欧神話は やはり侍と日本神話になるのでしょうか。サムライメタルバンド。Ninja Magicみたいなのしか想像できません。