web拍手コメントへのレスはジオログで行います。最初はここでやろうと思ってたんですが、それだとせっかく下さったコメントを最悪一週間放置プレーすることになるので…それにブログの方が手軽に書けますし。
せっかくのブログをレスだけのために使うのも勿体無いので、レス以外にもいろいろ書くつもりです。
あと、今日はエイプリルフールですが特に何もする予定はありませんっていうかすっかり忘れてました。
英語なんて滅んでしまえばいいですね!猫と重金属ですこんにちは…先日某英語テストを受けてきました。(その勉強のためにしばらく更新できずすみませんでした)結果は最初の一文から推して知るべし。
ただ昔から思っていたんですが、英語を世界標準語にすることは非常に欠点が多く、『人工言語』(英語だって人工ではありますが、「生活の中で自然に生まれた言語」と言う意味でそれは『自然言語』です)を用いた方が遙かに良いのです。
・英語の欠点その1〜英語圏・非英語圏の不平等
当たり前すぎる事ですが、英語圏の人間は自然に英語を話せますが、非英語圏の人間は英語を勉強しなければ話すことができません。そして、英語圏の人間は英語だけが話せればいいですが、非英語圏の人間は母国語と英語が話せねばなりません。
この差は非常に大きく思えます。ある程度成長してから英語を覚えるには数年が必要ですが、数年あればいったいどれだけのことができるでしょうか?子供の頃から英語を勉強させれば「必要な時間」は上の場合よりずっと少なく済むでしょうが、『英語も母国語も両方話せる』というよりは『英語も母国語も中途半端にしか話せない』という子供になる危険があります。(意外と帰国子女にこういう人が多いそうですね。)
もしすべての国が英語を母国語にすればこうした問題は無くなりますが、流石にそれは難しいでしょう。それよりは、どの国・地域でも使われていない人工言語を世界標準語にする方がよっぽど楽です。
世の中には、「『嫌』という漢字が女へんなのは女性差別だ!男女不平等だ!」などとイカれた発言をする人がいるというのに、こんな露骨な不平等に文句を言う人が殆どいないのはなぜでしょうか。
・英語の欠点その2〜変化する英語
日本語の乱れが憂われて久しいですが、それは英語も同様です。若者がわけの分からない略語や新語を使ううちに、いつのまにか一般に定着してしまいます。すると困るのは「正しい英語」を習った外国人です。相手はもうその語は一般語だと思っているので当たり前のように使いますが、外国人にとっては初めて聞く単語、サッパリ意味がわかりません。
コンピュータ分野など新分野で「新語」が生まれるのは仕方ないことですが、「略語」が生まれれるのは「その語が頻繁に使われるため」ではないでしょうか。『ケータイ』という略語はすっかり定着していますが、もしも『携帯電話』という語が一年に一度くらいしか使われなかったら『ケータイ』は生まれたでしょうか?何度も言う語だからこそ、長いと不便なので短くなるのです。
どの国・地域の言葉にも属さない『人工言語』なら、使われるのは国際的な場だけに限られます。使われれば使われるほど変化するのが言語であるならば、逆に世界標準語はできるだけ使われない方が良いのです。
・英語の欠点その3〜自然言語の例外性
英語をある程度勉強すると、初めて見る単語でも発音が見当つくものです。これは英語の発音に法則性があるからですが、時々その法則に従わない『例外』があります。
例えば、『hate』『like』といった「子音・母音・子音・e」という四文字の単語は普通二文字目の母音はaなら「エイ」、iなら「アイ」と発音しますが、『have』や『give』はこの法則に従いません。
発音だけでなく、「語尾変化」にも同じ事が言えます。例えば動詞の語尾に『ment』を付けると名詞になったり『able』を付けると「〜できる」という形容詞になったり…という法則がありますが、これも例外が多々あります。
こうした『例外』は『法則』と異なり、いちいち全てを覚えなければなりません。自然言語に必ず見られるこうした『例外性』は、言語を学ぶ上で大きな障害となります。
まとめると、「世界のどの国・地域でも使われておらず、例外が殆ど無い言語」が世界標準語に相応しいわけですが…じつはそんな言語がとっくの昔に作られているのです。
その言語はエスペラント語。ポーランドのザメンホフ氏が100年以上前に創りあげた、法則性に富み例外の少ない理解しやすい言語です。
発音とアルファベットがひらがなやローマ字のように一意に対応しているので、単語を読んだり聞いたりするのが非常に簡単です。
そして語尾の変化。エスペラント語では語尾が『o』は名詞、『a』は形容詞…と明確に定められているので、始めて見る単語も 意味はともかく何詞なのかは理解できます。そして、例えば『bela』(美しい)という語の語尾aをoに変えて『belo』とすると、「美」という名詞になります。実にわかりやすい言語です。
この文章を読んで「確かにエスペラント語の方が優れているようだが、今から世界標準語を変えると大きな経済損失がある!」などと思われる方がいるかもしれませんし、私もそうは思います。英語関係の仕事をしていた人は職を失いますし、エスペラント語教員を一から育てないといけません。英語圏の国とエスペラント語推奨国の間で戦争になるかもしれません。
でも、世の中には「こうすれば世の中が良くなるから!」と言って、その過渡期の危険性や経済損失を無視している人が多いじゃないですか。「暴力的なゲームの販売禁止」とか「児童ポルノ単純所持の処罰」とか。(本当にこれで最終的に世の中が良くなるかすら怪しいものですが。)今までそういうものでストレスを発散していた人が爆発して犯罪を起こすかもしれません。大金をかけて暴力的なゲームを作り いざ発売というその時に突然規制され販売が出来なくなったら、会社が倒産するかもしれません。
なのに、世界標準語をエスペラント語にすれば世の中はきっと良くなるというのに、多くの人はエスペラント語の存在すら知らず、知ったとしても「今から世界標準語を変えるなんて…」などと言い出します。何なんでしょうかこの違いは。
…とはいえ、仮にエスペラント語が世界標準語になっていたとしても、私はきっと今頃エスペラント語試験を受けて「2言語をマスターするのは不可能だ!世界中の英知を結集して完全な自動翻訳プログラムを作れ!」などと週記に書いていることでしょう。そんなものです。
注:今回の週記は真面目な分析テキストですが、扱う内容が内容なのでやや下ネタです。ご注意下さい。
蝶野、パンツ一丁で覚醒。(中略)余計な装飾など不要!超人ならば肉体美で勝負!
(武装練金2巻144頁より引用)
漫画には様々なカッコいい服装の人が出てきますが、『裸』はある意味最も素晴らしいコスチュームと言えます。しかし、全裸の男を堂々と隠し隔て無く描くことは日本の法律に反しています。そこで漫画家達は「いかにして大事な部分を隠すか?」ということに心血を注いでいるものと思われます。
この「隠し方」一つで、漫画家の力量がわかると言っても過言ではありません。それでは、さまざまな隠し方を分析してみましょう。
・穿かせる
最もポピュラーな方法ではありますが、ある意味では「逃げ」と言えます。描くならやはり全裸です。中途半端な裸で済ませるなど「逃げ」以外の何者でもありません。
とはいえ、同じ「逃げ」でも穿かせる物によっては許せるものになります。トランクスなどは愚の骨頂と言えます。ここは最低でも蝶野攻爵のようにビキニパンツが欲しいところです。前も後ろも、最低限の布で済ませるべきです。
最高なのは、究極の
しかしやはりそれでも全裸には劣るので、プロの仕事としては減点対象といえます。
・コマ割りを工夫する
これも非常にポピュラーな方法ですが、やはり欠点のある方法です。
1コマ2コマ程度なら良いですが、ずっと全裸のキャラクターを登場させたい場合 同じようなカットが多くなってしまいます。よく新人漫画賞などで「同じようなカットが多いので、もっと俯瞰や鳥瞰など工夫しましょう」と編集部やプロの先生に言われている人がいますが、まさにソレです。素人がよくする間違いをプロがしてしまうことになります。
・ポーズを工夫する
これもコマ割り同様1コマ2コマなら良いのですが、ずっと描くと「常に変なポーズを取っている人」になってしまうのでよろしくありません。
ただし逆に1コマ2コマならば、うまく描けば「全裸」かつ「カッコいいポーズ」というダブルの漢らしさが期待できます。
ジョジョ立ちの応用によるカッコいい隠し方の例 |
・モザイクや黒ベタ
「隠す」という意味では漫画に限らず非常によく使われる方法ですが、危険を伴う方法です。
モザイクや黒ベタは逆に生々しすぎるのです。これらがグロ表現にもよく使われる為かもしれません。グロ表現は生々しければ生々しいほど良いですが、別にこの場合は生々しく描きたいわけではないのです。ダビデ像にモザイクをかけたら生々しすぎて最早芸術作品とは言えません。
また、モザイクや黒ベタの多用はあらぬ誤解をまねきやすいので、そこも注意が必要です。
モザイクによるあらぬ誤解の一例。 |
・影で隠す
これは一見すると、「隠し隔て無い全裸」に最も近いため非常に良い方法…と思われますが、恐ろしい罠が待っています。
それは、「影で隠す」ということは、逆に言えば「影で隠れる大きさ」ということです。我々が漢の全裸を描くのは それが漢らしさを最も引き出す格好だからですが、『大きさ』もまた、漢らしさの一つのパラメータです。漢らしさを引き出すつもりが逆に大幅減少です。プロ失格の手法と言えます。
どうしてもこの手法を使いたい場合、そのキャラクターを「座った状態」などにするべきです。そうすれば、影のかかる面積が広がるので大丈夫です。
・物で隠す
うまく使えば非常に有効な方法ですが、漫画家の力量が最も問われる方法でもあります。
この方法が成功するか否かは、「いかに自然な物で隠すか」にかかっています。例えば風呂場のシーンにおいて、二宮金次郎の銅像で隠すのは失敗と言えます。風呂場に二宮金次郎像は普通無いからです。また、二宮ファンからカミソリレターが来る危険性もあります。二宮は素人が手を出すべきではありません。
また、風呂場といえば『湯気』で隠す作家がよくいますが、これもプロ失格の手法です。風呂場の『湯気』は冬でも物を隠すほどの濃さはありません。『リアリティ』こそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり(以下略)よって風呂場では、『タオル』や『自分が成り代わっている男の息子』などを用いて隠すべきです。
とにかく『自然さ』が必要なのです。極力『そこにあっても不自然でない物』を用いて隠し、どうしても隠す物が無い場合のみ上で挙げた「コマ割り」「ポーズ」などを用いるのがプロフェッショナルと言えます。
私はこの分野の第一人者として長年研究に携わってきましたが、残念ながら本当に自然な隠し方をした漫画はなかなかありませんでした。「だったらオマエが本当に自然な隠し方の一例を描けよ!」と言われそうですが、残念ながら研究・批評を行う人間と創造を行う人間は違うのです。我々は既存の物に点数をつけることしかできず、天才による創造をひたすら待つしかできないのです。
しかし!私は遂に出会えました!『本当に自然な隠し方』に!
まさに目から鱗、灯台もと暗しでした。『大事な部分』の『すぐ上』にある物を用いて隠すなど逆に思いもよりませんでした。そう、賢明な皆様ならばお分かりでしょう…
臓物です。
『シグルイ 1 (1)』
コミック 秋田書店(チャンピオンREDコミックス) 著者:南條 範夫(著),山口 貴由(著) 発売日:2004/01/22, 価格:\580 --出版社/著者からの内容紹介-- 江戸時代初頭、天下の法に反して駿河城内で挙行された真剣御前試合で対峙したのは、片腕の若武者と盲目の天才剣士だった!! 残酷無惨時代劇!! |
本当に山口先生は天才です。みなさん、シグルイを読みましょう。そして漫画家の先生方、臓物で隠しましょう。
先日の週記「いかにして隠すか?」をあちこちのニュースサイトに取り上げていただき驚いている猫と重金属ですこんにちは。皆様そんなに○○の隠し方に興味津々ですか。(たぶん違う)
今この週記を読んでいる方の中には、その時初めて「猫と重金属」の事を知り、そしてリピーターになって下さった方もいるのでしょうか。…でもね、毎回あんなの書いてるわけじゃないですからね!というか多分あんなのは二度と書けませんからね!見限るなら早くした方がいいですよ!
それにしても あちこちで紹介して頂けるのは嬉しい限りです。お前は初めてインターネットに触れた小学生かって勢いで アクセス解析を元に紹介してくださったサイトを片っ端から回ってみました。
人によって付けているコメントが違って面白いです。というわけで、そのコメントの一部に ここでひっそりとツッコんだり感想を書いたりしてみます。
※なお、「人名には敬称を付けるがサイト名には付けない」という方向で書く事にしていますのでご了承下さい。
…ああ、やっぱりオチはあれか。
あっさりオチがバレてしまった…あれを書く前にシグルイの臓物隠しについて書いている人がいないか探したものの見つからなかったので、自分以外 臓物隠しの存在にすら気付いていないんじゃないかとすら思っていましたが、やはり読んだ人には強く印象に残っているようですね。
臓物か……なんて斬新なんだ!!!
「シグルイ」を知らない方からすると やはり斬新な隠し方のようです。これを機にシグルイ読者が増えるといいですね。ただし、グロが苦手な方は充分覚悟してから読んで下さい。「覚悟完了!」と叫んでから読むことをオススメします。
むしろ出す方法を模索すべk(ry
いやぁ ひよこ闘士様はわかっていらっしゃる。「いかにして隠すか?」とは書きましたが、少し言い換えれば「どうやってギリギリまで出すか?」なのですね。そしてそれを極限まで突き詰めると、「出してもよい社会にして、堂々と出す」という選択肢が出てきます。漫画家達には新古書店でのコミック売買なんかより性表現規制撤廃を訴えてもらいたいものです。嘘です。
「朝目新聞-asame.com」さんで知ったんだけど、なかなか深く考察してます。
「がきデカ」や「ターちゃん」なんかでは、
モロに描かれてたような気もするけどね。(w
ふ、深く考察してたのか…自分で書いた事ながら気付かなかった…
「子供の物」として描けばモロでも問題無いみたいですね。しかし、あくまで「漢らしさの追求」として全裸を描く場合、やはり「子供の物」では漢らしくないので良くないと思われます。
ここにある方法以外でもふきだしによって隠す方法も良く見受けられます。とにかく日本の場合は見せちゃ駄目なので色々工夫していますね。
でも、やっぱり内臓は山口貴由先生、もしくは前記の山本賢治先生くらいしか少年誌では描けないでしょう。切り取られた腕で股間を隠しそうな鈴木ダイ先生共々チャンピオンって凄いなぁ。
実は「ふきだしで隠す」ってのも「物で隠す」の応用パターンとして書こうと思ったんですが、あまり長くなるのもなんなので省略しました。
「ふきだし」は喋っている人物の横に出すことが多いので、「喋っている人物=全裸キャラ」の場合 それを強引に下に出すわけで、やはり不自然だと思われます。
チャンピオンは本当に自由な所ですね。どこかで「別誌で編集にダメ出しくらいまくっていた漫画家がチャンピオンに行ったら、まったくダメ出しくらわず自由に書けた」とかいう話を読んだ気がします。でも自由すぎるあまりすっかりイロモノ誌扱い…近所の本屋など発売日にチャンピオンを置いてくれないどころか、なぜか2週も前のが置いてあったりします。
・+×+
パピヨンはもういっそ脱いでしまえよ、と思ってしまったりするのだけど、さすがにそのオチはジャンプじゃできねーよ。
ジャンプはチャンピオンを見習って、もっと柔軟な漫画を載せてもらいたいものです。でも見習いすぎるのも止めてください。
後は銭湯の桶とか。
桶はパピヨンだけですね。。。
「桶」で隠すのは良くありません。なぜなら、どうしても桶で隠す展開は「自分の意思で隠す展開」になりがちだからです。ジョジョの吉良吉影お風呂シーンを見てもらえばわかりますが、「タオル」で隠すコマもありますが あくまで「タオルがなびいて偶然隠れた」という描き方になっています。自分から隠すような軟弱者は江戸っ子失格です。
マンガの裸絵の時のアレの隠し方分析。
結論にワロタというか特殊すぎだってばさ
確かに今はまだ特殊すぎます…しかしこれを読んだ方が臓物隠しの素晴らしさに目覚め、いつかきっと漫画界が臓物隠しで溢れかえる理想社会が訪れることでしょう。
c⌒っ*゚ー゚)っφメモメモ
メモされてしまった…
ところでメモ魔の人のメモの役立ち率ってどれくらいなんでしょうね。50ページ位のメモ帳を1週間で使いきる人とかいるそうですが、そんなに書いてたらきっと殆どは結局役に立たないことばかりでしょう。間違いなくコレはメモ役立ち率を下げるのに一役買ってますね。
うむぅ、勉強勉強!
今度は勉強されてしまった…
こんな物を勉強した分、他の勉強が僅かながら疎かになってしまったことでしょう。今度は学力低下に一役買ってしまいました。
・仕分け屋一ツ橋
コメントじゃないですが
【漫画】+【技法】
【技法】に分類されてしまった…いやまぁ間違ってはいないですが。技法に分類された以上、コレを参考に漫画を書く方が生まれてくれるといいですね。あと、代○木アニメーション学院あたりで教科書として使ってくれるといいですね。
377 :名無しんぼ@お腹いっぱい :2005/04/13(水) 01:36:28 ID:EWlziIoj0
ttp://massacre.s59.xrea.com/diary/d200504.htm#08_t1
オチにシグルイを持ってくるとは…、出来ておる
虎眼先生に褒められちゃいました。
・(18禁サイトにつき名前を伏せさせていただきます)
なんとなく想像できるけれど、リアルでも見てみたいところ。
リアル臓物隠し…見たい、見たいぞそれは!
もっともリアル臓物自体 規制対象なので無理でしょうが。
このサイトは18禁サイトなので 健全なホームページ「猫と重金属」からリンクを貼るわけにいかず名前を伏せさせて頂きました…こんなもんを書いている時点で健全なホームページと言ってよいのか分かりませんが。
それから、他のサイトでは「週記過去ログ(ReadMe!アイコン無し)」へのリンクになっているのに このサイトはなぜか「最新週記(ReadMe!アイコン有)」の方へリンクしているので、ReadMe!でとんでもない順位になってしまいました。34位って何よ…多分これがこのサイトのReadMe!生涯最高順位になることでしょう。
エロサイトによって生まれた一夜の幻…なんか卑猥な響きですね。
小説、映画、(頭の固い人はまだ認めないですが)漫画、などは芸術として認知されていますが、ゲームはまだまだ芸術とは認められていません。「ゲームみたいな娯楽品が芸術であるはずが無い」と言う人は、小説も映画も漫画も娯楽として始まったことを知らないのでしょうか。そして娯楽としても充分価値のある芸術的な小説・漫画・映画を知らないのでしょうか。
ゲームと小説・漫画・映画の根本的な違いは、「プレーヤーによる介入」の有無の一点につきます。とすれば、プレーヤーが介入するととたんに芸術性は失われてしまうのでしょうか。そんな事は考えにくいですね。
逆に、この4つに共通するのは「物語」です。(物語の無いゲームも多いですが それは別として。) 文体や映像の美しさ故に芸術扱いされる小説・映画もありますが、多くは「物語」の良さ故に芸術とされています。
「良い物語」がまずあり、その物語を最もうまく表せる形で表せたとき、その「物語」は「芸術」となるのだと思います。ある物語は小説が最も良く表せ、ある物語は映画が最もよく表せ…そして、ゲームが最もよく表せるような物語があるはずです。
私はゲームは芸術だからゲームを保護しろとかそんな事を言いたいわけではありません。
そもそも当然ながら、娯楽に特化し芸術的でない小説・映画もあるように、全てのゲームが芸術であるわけではありません。そして、芸術でない物の割合はこの中でゲームが一番多いでしょう。最悪の場合、「芸術的なゲーム」は未だかつて存在していないのかもしれません。
「芸術的なゲーム」はあったとしても恐らく数える程度でしょう。しかし逆に言えば、小説・漫画・映画は長い歴史の中で様々な作品が作られるうちに 少しずつ閉塞感が生まれているのに対し、「芸術的なゲーム」はまだまだ未開の荒野なのです。「ゲームが最もそれを生かせる物語」がまだまだたくさんあるはずです。
たとえば「MOTHER 2」には「ゲームならではの物語表現」があります。(ネタバレになるので深くは言いませんが。)私は芸術評論家ではないのでMOTHER2が芸術作品かはわかりませんが、少なくともあの作品は小説化しても漫画化してもアニメ化しても映画化しても、あの感動は生まれなかったであろう事だけは断言できます。
「MOTHER」シリーズの製作中心人物である糸井重里氏は、コピーライターというゲームとは一見関係のない所にいた人物ですが、「表現する」という点においては共通点も無くはありません。
私は、このようにもっと 別分野の「表現」や「物語」の場において成功した人達にゲームを作ってみてもらいたいのです。勿論その中で「たけしの挑戦状」のような実験的過ぎる駄作も生まれるでしょうが、誰もが「これは芸術だ!」と思えるような名作も生まれるに違いありません。
先日勧められたこともあり、「聖マッスル」を買ってきました。古本屋巡りをしなければ絶対買えまいと思っていた本が 某品揃えだけが取り柄の本屋に在庫があることを知ってしまったものだから(しかも在庫1冊という緊迫感)、これはもう金欠もなんのその買わざるを得ません。
ちなみにルフレ王さんはカモフラージュに諸星大二郎「不安の立像」を買われたそうなので真似してみようと思ったものの、こちらは売っていませんでしたので 変わりにシグルイ3巻をカモフラージュ購入しました。
『シグルイ 3 (3)』
コミック 秋田書店(チャンピオンREDコミックス) 著者:南條 範夫(著),山口 貴由(著) 発売日:2005/01/20, 価格:\560 |
カモフラージュどころか表紙がほぼ同じベクトル向いてる気がしますが、そんなことを気にしていては一人前にはなれません。
さてこの2冊を持ってレジへ向かったところ、閉店間近なこともあり非常にレジが混雑していました。そんなわけで、聖マッスルとシグルイを持ったまま放置プレーです。ようやくレジに到達したところ、店員がカバーをかけるか訊いてきました。カバーをかけないと恥ずかしい本だとでも思っておるのか このうつけ者!というわけでカバーは断りました。決して一分一秒でも早く逃げ出したかったからではないのです。
「いや〜今週は大変だった。裸の男が表紙の漫画を2冊も買ったってのに カバーはいらないなんて言う変な客は来るし…おっと嫌なことを思い出してしまった。ネットでも眺めて嫌なことは忘れるか…」と今ここを見ている某店レジ係の貴方、その変な客は多分私です。
また、ルフレ王さんはこの本をスターバックスで読破したそうなのでそれも真似しよう…と思ったのですが、さすがにそれは恥ずかしいのでやめました。ルフレ王さんは勇気ありすぎです。そんなわけで私は、普通に 帰りの電車内で読みました。なお先程書きましたが、カバーはかかっていません。
「いや〜今週は大変だった。人間で作られた城の中で裸のデブが裸の男をなで回す変な漫画を電車内で読んでる変な奴はいるし…おっと嫌なことを思い出してしまった。ネットでも眺めて嫌なことは忘れるか…」と今ここを見ている電車通勤の貴方、その変な奴は多分私です。
そんなわけで聖マッスルですが、実はまだ読み切っていません。あの本を読むのは非常に疲れます。読み疲れる漫画というと「デスノート」のような文字量が恐ろしく多い作品が思い浮かびますが、聖マッスルは台詞が非常に少ないにもかかわらず非常に疲れます。なぜなら数ページに一度は必ずツッコミ所があるためです。根がツッコミの私は、ページをめくる度に「何だこの眉毛!」「ポーズ決めてる場合じゃないよ!」「腰に纏えよ!」とツッコまざるを得ません。
そんなわけでツッコミ派の人には非常に疲れる漫画ではありますが、おそらく復刊されることはまずないので 発見したら新品中古にかかわらず即買をお勧めします。貴方も聖マッスルを読んで、私とともにツッコミ地獄に堕ちてみませんか?
あれから2週間以上経ったというのに、未だ例の場所からの週記へのアクセスが絶えません。例の場所から今訪れた皆様、そんなにエロサイトが好きですか。
しかし考えてみればこれはチャンスです。以前ヘヴィメタルの良さを説いた時にはまったく反応がありませんでしたが、あれはきっと読んだ人が少ないからであって、アクセス数の増えた今ならばきっと反応があるに違いありません。きっとそうに違いない…
というわけで以前紹介した物以外で これから初めてメタルを聴こうという方にオススメなCDを紹介していきます。
・Helloween「The Time Of The Oath」
『タイム・オブ・ジ・オウス』
CD ハロウィン ビクターエンタテインメント 発売日:1996/03/01, 価格:\2,548, 枚数:1 枚 --内容(「CDジャーナル」データベースより)-- 新ヴォーカリストが加入して人気に盛り上がりを見せる彼らの最新アルバム。真骨頂のスピード,メロディにこだわった大作志向のサウンドながら,アドリブを駆使したルーズなR&Rを加味するなど器用な小技をチラリと覗く意欲満々ぶりが頼もしい。(...) |
「ヘヴィメタル」というジャンルを創り上げたのはJudasPriestやIronMaidenといった正統派メタルバンドでしょうが、「ヘヴィメタル」というジャンルを(特に日本において)一般的な存在へ伸し上げたのは、ハロウィンであることは間違いないでしょう。
彼らに代表される「ジャーマンメタル」の美しく 適度にキャッチャーなメロディは、日本人の心の琴線を激しく揺さぶります。まさにメタル初心者うってつけ!
…と言いたいところですが、ハロウィンのアルバムを一枚だけ紹介するとなると困ってしまいます。主要なメンバーが何度も変わっているのでアルバムの個性が激しく、「この頃の作品は好きだけど あの頃のは合わない」という事があるので、たまたま最初の一枚が合わないものだと ハロウィンそのものを もしくはメタルそのものを嫌いになってしまうかもしれません。
しかし、間違いなくハロウィンは良いバンドなのです。是非ともこの「The Time Of The Oath」を買って聴き、合おうが合うまいが別のアルバムも買いましょう。かならず好きになれる一枚が現れ、そしてその一枚を聴き込んでいれば 合わないと思っていたCDの良さも分かってくることでしょう。
・Blind Guardian「Tales From The Twilight World」
『テイルズ・フロム・ザ・トワイライト・ワールド』
CD ブラインド・ガーディアン ビクターエンタテインメント 発売日:1993/03/27, 価格:\2,548, 枚数:1 枚 --内容(「CDジャーナル」データベースより)-- 日本ではハロウィーンに勝る人気バンドになりつつある彼らの最新作。前作に続きカイ・ハンセン(g)が友情参加しているのが何よりのミソ。地道ながらもキャリアを重ねた結果,売りのメロディにもさらに磨きがかかった様だ。曲のツボを熟知している彼らは強い。(...) |
たまに「ドイツにはビールとウィンナーしか旨い物はない」などと言う人がいますが、それは勉強不足と言わざるを得ません。ドイツには「ジャーマンメタル」という実に旨い物があります。私のレベルになればジャーマンメタルでご飯3杯は行けます。
それほどジャーマンメタルは素晴らしいのです。ドイツには前述のハロウィンだけではなく 数々の素晴らしいバンドが存在します。その中の一つがこのBlind Guardianです。盲目の守護者。もう名前からしてカッコ良くてご飯5杯は行けます。
個人的には「Imagination From The Otherside」の方が好きなのですが(ジャケット的にもコレが最高です。)、このアルバムでは「デス声の一歩手前」とでも言うべきかなり攻撃的な声なので、最初に聴くなら 比較的おとなしい声だったこの「Tales From The Twilight World」をオススメします。
それでもハロウィンに比べるとスピード・パワーがあるので「激しすぎる」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何度も聴き込めばその美しいメロディにどっぷりハマることでしょう。実は私も最初に聴いたときはあまり良く思わなかったのですが、今や一番CD持ってるバンドです。
ハロウィンやBlind Guardianを気に入ったならば、Gamma RayやRageなども聴いて下さい。ジャーマンメタルは最高です。私はビールもウィンナーもナチスも嫌いですが、ジャーマンメタルがあるだけでドイツが大好きになれました。
・Symphony X「The Divine Wings Of Tragedy」
『ザ・ディヴァイン・ウィングス・オブ・トラジディ』
CD シンフォニー・エックス 東芝EMI 発売日:2000/07/26, 価格:\1,800, 枚数:1 枚 --内容(「CDジャーナル」データベースより)-- 90年代のヘヴィ・メタルを代表する一枚となった名盤。プログレッシヴな曲とストレートな曲との見事なまでのコントラストが素晴らしい。マイケル・ロメオのギター・プレイも風格十分だ。 |
ちょっと街行くメロディックメタルファンに声をかけ「世界地図を書いて下さい」というと、きっと北欧やドイツが異常に大きく そしてアメリカが小さい世界地図を書いてくれることでしょう。
アメリカにはその音楽的規模と裏腹にメロディックメタルが全然ありません。きっとハンバーガーばっかり食べてるから良いメロディが思いつかないのです。そんな中、アメリカ本国での売り上げ低迷にもめげず美しいメロディを探求する者達も僅かながらいます。そんな探求者達の一つが、Symphony Xです。きっと彼らはハンバーガーは食べていません。ギターのマイケルロメオは大分ぽっちゃりしてますが決してハンバーガー太りではありません。
Symphony X。もう名前からして美しいシンフォニーを奏でてくれそうですが、期待を上回る美麗メロディを聴かせてくれます。
「全ての音楽のうち一番好きな曲は?」と聴かれたら、今のところ私はこのアルバムの#3「Out Of The Ashes」と答えます。人によっては「そこまで名曲か?」って感じかもしれませんが、少なくとも「良い曲」であることは間違いありません。騙されたと思って聴いて下さい。
そしてタイトル曲である#8「The Divine Wings Of Tragedy」。なんと20分越えの超長曲ですが、決して同じようなメロディがしつこく繰り返されたりはせず 曲調も何度も変わるので、飽きることなく聴くことができます。
メロディックメタル不毛の地アメリカで頑張っている彼らの姿は、私の涙腺をプロジェクトX以上に弛ませてくれます。Symphony Xの他にもKamelotなど素敵なアメリカ・メロディックメタルがあるので、アメリカ大好きな右翼さんは積極的に、アメリカ嫌いの左翼さんも騙されたと思って、中道な方は特に理由もなく、買ってみて下さい。
・Sex Machineguns「Burning Hammer」
『Burning Hammer(限定盤) [LIMITED EDITION]』
CD SEX MACHINEGUNS 東芝EMI 発売日:2001/10/31, 価格:\2,905, 枚数:2 枚 --内容(「CDジャーナル」データベースより)-- 彼らの最大の魅力であるライヴ・ヴァージョンから構成されたベスト・アルバム。初回仕様である本盤には、初のリリースとなる「みかんのうた」スタジオ録音ヴァージョンほかの特典CDがつく。 |
「みかんのうた」をご存じですか?愛媛のみかんの素晴らしさを説いたセックスマシンガンズの超名曲です。馬鹿馬鹿しさとテンションの高さから、カラオケでの盛り上げに良く歌われます。「みかんのうた」以外も殆ど変な歌詞の曲ばかりなので 色物バンドと思われがちな方々ですが、曲的にはしっかりメタルしてる素晴らしいバンドですので(とはいえ一般受けしにくいスラッシュメタルなので「メタルってこういうのか」と思われてもそれはそれで困りますが。)、メタルへの最初の一歩としてはある意味最適なバンドです。
これはそんな彼らのライブアルバムです。ライブになると演奏が酷いバンドが多いせいで「ライブアルバム」に拒否反応を示す方もいるそうですが、騙されたと思って買い、「ライブ版みかんのうた」と「スタジオ版みかんのうた」(この限定版CDには両方収録されています)を聴き比べてみて下さい。ライブの方が断然カッコいいでしょう?そう彼らはライブで本領発揮する人たちなのです。
そんなわけで、こうした裏口(?)からメタルの世界に入ってみるのもいかがでしょうか。というか実は私もここから入った人間なのです。そして今「普通のメタルは聴いたことないけどSex Machinegunsが好き」という方はメタル好きの素質があります。他のメタルにもチャレンジしてください。
・Children Of Bodom「Hate Crew Deathroll」
『ヘイト・クルー・デスロール』
CD チルドレン・オブ・ボドム ユニバーサルインターナショナル 発売日:2003/02/05, 価格:\2,548, 枚数:1 枚 --内容(「CDジャーナル」データベースより)-- 本国フィンランドで高い人気を誇り、ハルフォードとの日本ツアーも決まったヘヴィ・メタル・バンドの新作。ボーナス・トラックでスレイヤーとラモーンズのカヴァーを収録。 |
最初に言っておきましょう。これはデスメタルです。「メタルは嫌いじゃないんだけどデスは駄目」という方がたくさんいることは百も承知ですが、「デスメタルは基本的に聴かないけどChildren Of Bodomだけは別」という方もたくさんいる、そんなデスメタル入門に相応しい素晴らしいバンドです。
デス声にもかかわらず、そんじょそこらの普通のメロディックメタルでは太刀打ちできない実に美しいメロディー。これを聴くうちに「これがデス声でなければもっといいのに」→「デス声もいいかも」→「むしろデス声の方がいい」→「J-Popなどを聴かせると『なんでデス声で歌わないの?』と言い出す」と洗脳されていくこと間違いなし。
デス声抵抗は早めに無くしたほうがいいですよー。デス声で素晴らしいバンドは多々あります。デス声抵抗があるうちは人生の5割を損しています。Children Of Bodomが良かったらArch Enemy、In Flamesなど他のメロディックデスメタルも聴きましょう。デスメタルばんざーい!
そんなわけでメタルは最高です。もっと皆様メタルを聴きましょう。ヘヴィメタル万歳。