現実界へと戻ったナカミチたちが見たのは、ミサイル攻撃を受け荒廃した東京だった。
ライトヒーロー:
みろよ ナカミチ レフトヒーロー
あのビル 残ってるぜ!
>オーロラビジョンには
一人の 左翼活動家が 映っている左翼活動家:
・・・みなさん マルクスを信じるのです地上の楽園 共産主義国が
皆さんを待っています
平等の精神を 忘れなかった者が
共産主義国へ 行けるのです
ライトヒーロー:
くだらねえ話!
時間の無駄だ 行こうぜレフトヒーロー:
何か情報が 得られるかもしれません
聞いていきましょう
左翼活動家:
・・・共産主義を信じて 生きてゆくことが
私たちの務めなんです
今から30年前 日本は 大破壊に
見舞われました
レフトヒーロー:
聞きましたか! あれから30年って・・・ライトヒーロー:
ああ 確かに! ここは本当に
30年後の世界なのか?
なんとナカミチたちが金剛心界にいた感覚的には非常に短い時間に、現実界では30年もの月日が流れていたのだった。
右翼活動家:
今や 恐怖と暴力が
支配する 世界となった!力こそ 全てなのだ!
だが中国には そんな力など無い!その力を 持つのは
唯一 アメリカ合衆国のみ!
左翼活動家:
夜明けが 近付いてきました
試練の時は 終わろうとしています私たちの 聖地
日本に降り立つ 中国人の住処
大中華街が できあがるのです大中華街が できあがれば
中国の治める 共産主義国が
現実のものに なるでしょう
30年もの荒廃の日々により、多くの人々は左にしろ右にしろ極端な思想を持つようになっていた。左の者は中国の、右の者はアメリカの、その強大な力が日本を救ってくれると信じているのだ。
そんな人々の中を歩み続け、三人は新宿地下街へと辿り着いた。
私設警察長官:
私は 新宿の平和を守る
私設警察の 長官だオザワ様から じきじきに任命されたのだ
私がいるかぎり
新宿の平和は 大丈夫なのだよ
女:
私の友達は 何人も 連れてかれたわ
私設警察の連中に・・・
地下で 洗脳されてるって噂よ
男:
お前たち よそから来たらしいなこの街の支配者 オザワを知ってるか?
奴の悪どいやりかたを 知ってるか?オザワは 思想家と手を結んで
その力を利用して 街を支配している街の奴らは オザワのおかげで
思想家に 襲われないかわり
オザワの命令には 絶対逆らえないもし 逆らったら オザワの私設警察に
連れてかれて 無理矢理 洗脳されてしまう私設警察と言ったって
実は 手下のチンピラどもだ
オザワをバックに やりたい放題・・・・・・やばい! 私設警察だ!
じゃあな 命があったら また会おうぜ
新宿は、30年前ライトヒーローの敵であった「オザワ」という男によって、思想家の力を利用した恐怖政治が行われていた。それに憤りを感じた三人は、オザワのオフィスへと向かう。
オザワ:
この私に 何か用かね?
ライトヒーロー:
オザワ! お前は 昔から
変わっちゃいねえな弱い者を 無理矢理押さえつけて
支配するやりかたは そのままだ!
オザワ:
ほほう 若造が たわごとをぬかしおって
私のやりかたが 気に入らんと言うのか?だが 私に従っていれば
思想家に襲われず 荒れ果てた世界で
生きていけるんだぞ
ライトヒーロー:
うるさい! 貴様だけは 絶対許さん!
オザワ:
聞き分けの無い奴め・・・アソウタロウ様
この 目障りなガキどもを
始末してください!
レフトヒーロー:
だめだ! こいつには勝てない 逃げましょう!ライトヒーロー:
くそっ! ここまで来て・・・>ナカミチたちは なんとか 逃げのびた
ライトヒーロー:
オザワを倒す為に もっと 力が欲しい
そうだ!思想家の力だ!
俺の体に
思想の力を 宿すんだ!
レフトヒーロー:
なんてこと言うんです!
思想家と合体したら ライトヒーローくんは
もはや 自分が自分じゃなくなる
そうまでして勝って なんになるんです
ライトヒーロー:
レフトヒーロー!
お前には 解らねえだろうよ・・・
…そして、「討論の館」へ向かい 思想家と強引に合体するライトヒーロー。
ライトヒーロー:
俺は ついに力を 手に入れた!
もう誰にも負けない!!
オザワ:
うるさい奴らめ
泳がせておけば つけあがりおってそういえば 昔 お前たちに よく似た
跳ねっかえりの 若造どもがいたな
ライトヒーロー:
オザワ! こんどは負けないぜ!
オザワ:
どうしても私に 逆らうのだな?
サイコダイバーに 精神をいじらせて
私の 奴隷にしてやる
アソウタロウ様 こいつらを 捕らえてください
ライトヒーロー:
今の俺なら 奴と戦えるぞ!
オザワ:
な なんてことだ アソウタロウを
倒すとは・・・・・・悪かった い 命だけは助けてくれ・・・
頼む!
>オザワを 倒しますか?
>いいえ
ライトヒーロー:
おい 本気か? こんな奴 助けてやるのか?
>はい
ライトヒーロー:
こいつだけは 絶対に 生かしておけない!>ライトヒーローは オザワに 止めを刺した
ライトヒーロー:
やっと オザワに 落とし前をつけた・・・・・・・・ナカミチ! レフトヒーロー!
お前たちみたいな 甘いやりかたじゃ
この先 生き延びることさえ できやしねえぜ!俺は 合体で 力を得た
もう お前たちと 一緒にいる必要も
無くなった・・・じゃあな 生きてたら また会おうぜ
>ライトヒーローは 去っていった